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初春


明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。


あっという間に1月も半ばにさしかかり、志新たに向かえた新年も怒濤のような日常と化している。
前回、オバマ大統領夫人が着用になられたのと同じニットを入手した喜びを綴ったが、年末にまた信じられない出来事があった。
家内と一緒にテレビを見ていたら、ノーベル平和賞を受賞されたオバマ大統領夫妻の映像が映し出され、


あれ? これはあのカーディガンじゃないか?!?!


そう、再びミッシェル夫人はニナ・リッチのカーディガンを着て登場されたのである。
その後、ニナ・リッチから再び連絡が入り、間違いなく同じニットであったと確認された。
大統領就任式と、物議を醸し出したものの、ノーベル平和賞の授賞式という記念すべき日に、また我が社のモヘア糸が登場したのだ。
少し早いクリスマスプレゼント、というには大きすぎる光栄をまた授かることとなった。


そして迎えた新年。社内の新年の挨拶では、我が社の社訓とも言える三文字「夢」「進化」「感謝」に関して分かち合った。
私個人のことを言えば、やはり糸作家として創りたい糸、編み地、そしてそれをどのように見せていくか、形にしたいことが山積みだ。
また常にダーウィンの種の起源を思いながら語る「進化」をとれば、絶滅の危機さえある繊維産業を囲む環境に、どのように適応していくかというのが佐藤繊維入社以来の大きな課題であり、今後も常に焦点していかなければならないところである。

「感謝」に関して言うとー  
やはりまず私の支えである妻に感謝しなければならないだろう。
そして人という宝である我が社のスタッフ、また全ての取引先関係者の方々に支えられ今の私がある。

描ける「夢」があること、それに向かって「進化」し続けること、またそうできる幸せに「感謝」しながら2010年を良い年にしていきたい。
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