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SPIN EXPO New York


イタリアでの展示会が無事終わり、日本に戻って息をつく間もなくNYへの出陣だった。

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この スピン・エクスポNYは、私が知る限り、アメリカ初の糸の展示会である。第一回の展示会に、我々も初出店した訳であったが、コストに厳しいアメリカ市場で、実際どれだけ受け入れられるのか、見当はつけにくかった。


前日会場準備に入り、40個余りのダンボールをほどきながら、会場が閉まるギリギリまで時間をかけて、ピッティの時と同じ "和"の演出をセッティングする。スピン・エクスポでは、福島の酒造会社がスポンサーについてくれ、ハチミツからつくられたお酒 "みいと" を、冷やして振る舞う準備も万端だ。
心配していた来客も、オープン初日からいきなり、信じられない客数があった。

目標にしていたブランド、ダナ・キャランや、ラルフ・ローレンからのリクエストもあり、注目の若手、アレキサンダー・ワンや、フィリップ・リム、またGAPなどの大手、ともかく知っているブランドは、殆ど来てくれたと言っても過言ではない。ここまでは正直期待していなかった!!

そしてアメリカといえば、手芸糸のメッカである。デビューしたての MASAKI に早速エージェントの手があがったが、値段の折り合いがつかずに、現在ペンディング状態にある。工業用糸の方は、ロサンジェルスのエージェントの熱烈なラブコールを受け、こちらは取り組みが始まりそうだ。9月にまたNYへ行くので話を詰めてくる予定でいる。

さて、7月の展示会巡業もその効果大きく無事に終わった。最後に各都市で見つけた佐藤繊維の糸について記そうと思う。
NYはバーニーズの、イヴ・サンローラン、ニナ・リッチ、ランバン等のブランドで、佐藤繊維の糸が用いられたニットを沢山見つけることができた。自分の糸なので余計に目にはいるのであろうが、まるで佐藤繊維展ではないかと思う程に、あちこちに我々の糸が溢れていた。
モンテ・ナポレオーネの、またソーホーのCHANELのウィンドウにも、うちのモヘア糸がふんだんに使われた美しいニットを見ることができた。この極細のモヘア糸は、編み地にするのも難易度が高いもので、そこに飾られたテキスタイルのレベルの高さには、ただただ脱帽するばかりであった。
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さすがはヨーロッパのトップブランドである。その技術、その感覚。これは是非とも1枚持っていたいと思い、Excuse me, と聞いた値段の高さにも脱帽、退散した次第であった。

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