2009年4月24日 00:02|-
この間、某番組に取材を頂いた際に、座右の銘は?と聞かれ、さて困った。
え〜と、、、と考え、" 進化 " かな?
そう、進化だ、と納得。
具体的に言葉にするというのはいいことだ♫
ダーウィンの "種の起原" のように、
環境や時代に応じて常に進化していきたい、と思う。
さて、うちのピュアモヘアの44番は、失敗の歴史の上にできあがり、米初の黒人大統領、オバマ大統領の就任式という舞台で、奇跡的にミッシェル夫人のアンサンブルスーツの下に登場した。
こんな形で、日の目を見ると10年前に誰が思っただろう。
もともとモヘアの技術があった訳では全くなく、
最初は周りのレベルに追いつくことから始まった。
思いどおりにいかず、機械を改良し、技術を改良し、失敗に失敗を重ねた。
半年くらいも全くうまくいかないと、人間、心底いやになるものである。
何度投げ出そうと思ったかわからない。
しかし、
ぜえぇっっったい作る!!
という(今考えても何故かわからない)根拠なき情熱があって、試作を重ね続けた。
振り返ってみると、そうして技術力がついてきた。
そう、あきらめなかったのだ。
そして自然に(?)だんだんと、できるようになった。
小さな成功が自信につながり、またトライし続けた。
モヘア糸は "つなぎ" にウールを混ぜるのが普通であるが、モヘア100%の糸に挑戦、遂には52番という極細のピュアモヘア糸をつくることができた。
モヘア糸には芯があり、通常ナイロンの芯が使われるが、
シルク芯のものにもトライした。
そして何年か前に、とうとうシルクモヘアの27番という
一番細いとされる糸をつくることができた。
今は、更に細い50番代のシルクモヘアに挑戦中、〜モヘアも進化している!!