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Pitti Immagine Filati 2009 〜vol.2

今回のピッティのディスプレイ・ブースの大きなテーマは WHO-AND-I というもので、

1. PRE-HE-STORY
2. U-NISEX
3. CHIL-DISH
4. AND-ROGINE
5. RE-TAILOR
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という、解かったような、解らないような5つのテーマからなっていた。
ここには、各社が提出した編地をまとったオブジェが飾られ、私がU-NISEX に出品した製品を見て、佐藤繊維のブースまで足を運んでくれる人も少なくなかった。

前年と比較すると展示会自体の規模も縮小され、来客数も特に遠方の客足が、前年比90%だったという今回。しかし我々のブースは常に人が溢れかえり、名指しでSato Seni を探しに来てくれた人達もあった。有り難い限りで、ヨーロッパ市場への浸透を実感できたのも嬉しいことだった。



さて、前回も記した新しい手芸糸ブランド MASAKI であるが、セーターを編む人も少なくなった昨今、何故手芸糸?と思われた方も多いと思う。
私の中で、これは部分使い〜 帽子につけたり、アクセサリーにできるような、ジュエリーヤーンという構想で、カシミヤ・シルク・モヘアのような高価な、しかし風合い抜群の糸や、ビーズをちりばめた糸など、値段も含め "ラグジュアリー糸"である。正直、心配がない訳ではなかった。しかしデザイナー達からの反応が良く、ほっと一息であった。
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クロエ、マルタン・マルジェラ、D&G などの新規のブランドも増え、展示会は大成功に終わった。
が、実はここからが正念場で、去年は為替の影響で、注文の95%がキャンセルになるという大惨事を経験している。
今年は正に、ゼロからのスタートで、Sato Seni の名前さえ以前より知られてきているものの、実際のビジネスはこれからである。帰国後、リクエストを頂いた件数を集計したところ、前年比115%であった。
手芸糸も含め、何としても!具体的な形にしていきたい。

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